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2016/03/15
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歯の形は実は特徴的
歯科医師は歯の形態の勉強をするのですが、例えば道端に歯が抜け落ちていたとして、それがどの部位の歯なのかがわかるようになります。上の歯なのか下の歯なのか、右の歯なのか左の歯なのか、、、それぞれの歯がよくよく見ると個性を持った歯であるからです。
ミュールライター(Muhlreiter)の三徴候というものがあり、これにほぼ従うので、それでどちらが近心(手前側)なのか遠心(奥側)なのかがわかります。
一つ目は隅角徴と言われるものです。
外側から見たときに遠心側の方が近心側よりもなだらかな形をしているというものです。これは上顎の第一小臼歯を除いて全てこの法則に従っています。
二つ目は彎曲徴です。
噛み合わせの面から見たときも隅角徴と同じく、遠心側の方が近心側よりも緩やかなカーブを描きます。これも上顎の第一小臼歯を除いて全てこの法則に従っています。
三つ目は歯根徴です。
歯根が遠心側に流れているというものです。
これらの特徴を見て、どちらが近心側なのか遠心側なのかを判別します。
あとはそれぞれの歯の特徴を見ていくことになります。
逆にこのように歯を作らなければ口の中でどことなく違和感を感じることになります。