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2016/03/02
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放射線治療とかぶせもの

口腔外科の先生のお話を拝聴したときの私的には非常に興味深くためになったお話です。

がん治療の一つですが、放射線治療を行うと放射線が通過した部分は粘膜炎や骨壊死を生じたりします。
放射線治療はがん細胞もダメージを与えるのですが、正常細胞もダメージを加えることになります。
これは抗がん剤も同様なのですが、今回は、少し歯科治療と関連したことをお話します。
放射線治療を行う予定の部分は以後抜歯が行えなくなりますので、事前に抜歯を行っていく
ことが必要となります。
 以前、照射後に担当し、痛みはあるが抜歯ができず、困ったということもありました。
 唾液腺も照射により唾液分泌が低下すると口腔乾燥が生じ、う触や歯周炎のリスクが高くなります。
基本的には放射線は光と同じ性質を持ち、直進するので照射部位は限局されたものになる、、
はずなのですが、歯科治療を行った歯の場合、限局された照射部位以外が粘膜炎になることがある
というお話です。
歯科治療で金属がかぶさっていて、これに放射線が当たった場合、放射線は散乱し、本来照射部位でない
場所が粘膜炎になってしまうことがあるそうです。
言わば、歯科金属が鏡のような役割をしてしまった、ということです。
この年になってもまだまだ気づかされることが多いですね。

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