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2016/02/25
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新規抗凝固薬と観血処置
以前にも少し書いたのですが、ワーファリンと同じように作用する
お薬がメジャーになりつつあります。
ワーファリンは投与量の個人差が大きい・ビタミンK含有食品の摂取不可・
薬剤との相互作用が多い、、などといった欠点があったのですが、NOACは
相互作用が少ない、といった医科・歯科側のメリットや、非ビタミンK依存性
のため食事制限がないとい患者さん側のメリットも多くあり、今後増えていくこと
は必至でしょう。
歯科的にはどういった問題があるのでしょうか。
ワーファリン服用患者さんに観血処置を行う場合、PT-INRという検査データを
参考にすることになります。
しかしながらNOACの場合はこのPT-INRを参考にすることができないため、
現時点では数値で観血処置の是非を議論が難しいとされています。
NOAC自体は作用時間が短いことから最終服用後、6時間あけて抜歯を
するべきとされていますが、これも今後は変化していく可能性はあります。
いずれにしても医科との連携が必要になることになります。
プラザキサ(ダビガトラン)
イグザレルト(リバーロキサバン)
エリキュース(アピキサバン)
リクシアナ(エドキサバントシル酸塩)
これらがNOACに入ります。
1血液検査でPT-INRを指標に投与量を調整する必要性。 2効果の出現や消失に時間を要する。 3投与量の個人差が大きい。 4ビタミンK含有食品の摂取回避(納豆、クロレラ、青汁など)。 5多数の薬剤との相互作用。
6長期内服に伴う骨粗鬆症。