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2015/10/06
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インプラントについて知ろうーその3 インプラントはいつからある?ー
現在のインプラントは、という話を前回しました。
インプラントの歴史は浅いと思いきや深いというお話をします。
中世ヨーロッパでは、貴族が歯を失ったときに貧しい庶民の歯を抜いて
移植(そういう意味では“移植”になるかもしれませんが)していたという
ことが行われていました。
ちなみにこういうものを多家移植と言われ、成功しなかったと考えられます。
ではインプラントの歴史はどの時代までさかのぼるのかというと
なんと紀元前インカ帝国(ペルー)で、宝石が歯の代わりに埋められていたのが
発見されています。
(トレパネーションのように呪術的な意味であったとの説もあります)
その他にも古代ローマやトルコ、中国などでも顎骨内に鉄製のインプラントが
埋入されていたというように、歯の代わりに何か利用できないかといつの時代でも
考えられていたようです。
ただし、宝石、金属、他人の歯は現在のような骨結合を獲得していたわけではなく、
異質なものと言えます。