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2015/05/26
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根管内の洗浄のこだわり

根管内が汚染されている場合、根管内をキレイにしていくのですが、
その過程にはいわばヤスリのようなもので根管内の汚れた部分を削ぎ落として
いきます(根管拡大)。
削りカスが出てくるのですが、これらが根管内に残っていると感染物質を
残していることになるので、確実に除去することが求められます。

そこで、根管拡大後は根管内をキレイにする必要があります。

以前は過酸化水素水(H2O2 )と次亜塩素酸ナトリウム(NaHCl)を交互洗浄が主流でした。
NaHCl +H2O2 →NaCl+H2O+O2
で発砲させて根管内の汚れを除去するというものでした。
この化学的洗浄は諸説あって、生理食塩水のみでもよいという考えもあったりして、
統一がされていない(というより時代ごとで変遷している)というのが現状です。
よしなか歯科クリニックでは、洗浄として
無機質の洗浄と有機質の洗浄を行うということで、
EDTA(エチレンジアミン四酢酸):モルホニンと次亜塩素酸ナトリウムにて洗浄を行い、
最後に生理食塩水で洗い流す
洗浄を行っています。
EDTAは歯の成分のCaとキレート結合をするため、主に無機質をターゲットとした
洗浄を行います。


次亜塩素酸は有機質の、かつ根管内の消毒・殺菌を行います。

また、機械的に振動を与えてキャビテーション効果で機械的に洗浄を行います。

見えない部分だからこそ、洗浄もこだわります。




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