ブログ
2015/05/24
ブログ
麻酔が効かない場合にはどうする?
炎症が強いというのが原因なので、
一つの方法が飲み薬で炎症と疼痛のコントロールを行う方法があります。
炎症部に浸出液や膿が貯留している場合は、その排出を行うと、
痛みが軽減しますので、その方法を試みることもあります。
歯髄炎の場合であれば、歯髄内に痛みのある部分に直接麻酔を行うと
痛みが落ち着く場合があります。
神経の中枢側に麻酔を行うという方法もあります。特に下顎の場合ですが、
親知らずの抜歯などの際にも行う方法です。
簡単にいえば、神経は木のように枝分かれしたもので、普通の麻酔は
枝葉の先の部分に麻酔しているイメージで、伝達麻酔は木の幹に麻酔を
するイメージです。
下顎の神経はこのような走行をしています。
内側から下顎孔を通り骨内へ入り、オトガイ孔より外側に出ます。
麻酔を炎症部位に行わないということと、幹の部分に麻酔を行うので
ほぼ確実に麻酔が効くという利点があります。
通常の麻酔ではこのような感じとなります。
神経内に麻酔を入れるという方法もあります。
下顎孔に麻酔を行うとより中枢かつ、骨の中にないため、麻酔液が浸透しやすく、
下顎は特に骨が緻密で麻酔液が浸透しにくいため、炎症が強くなくても
この方法を行う場合があります。
ただし、痛みは取れる代わりにかなりの広範囲、唇〜頬半側が痺れることになります。