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2015/04/27
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入れ歯について知ろう−その64—前歯がなくなるのは困る!そんなときの即時義歯
特殊というほどではありませんが、
即時義歯という義歯があります。これは、抜歯を前提として製作し、抜歯直後に欠損を補う
ための義歯です。
歯のない期間がないため、審美的にすぐに回復できるというのが利点です。
特に前歯の場合であれば、わずかな期間でも歯がない状態を避けたいと思います。
そういう意味ではとても意味のある義歯ですが、反面、様々な欠点もあります。
それは、
抜歯を前提として義歯を作製するため、試適(仮合わせ)ができないこと
抜歯後に顎堤が急激に吸収することがほとんどであり、調整・修正がほぼ必須となること
です。
特に抜歯後の顎堤の変化は2週までが急激に起こり、2ヶ月程度続くと言われています。
(完全に治癒するのは約半年と言われています)
歯があったときと歯を失った場合とでは、顎堤頂の位置が変化します。
つまり多くの症例において、即時義歯を製作し、治癒が完了した後に
再度義歯を製作すべきであります。
しかし、日常生活において、この即時義歯はかなり有意義な役割を果たしてくれます。