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2015/04/23
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入れ歯について知ろう−その60−アタッチメント義歯の衰退
部分床義歯、部分入れ歯の一般的な支持・把持・維持のメカニズムは
クラスプと呼ばれる環状鉤のタイプが多いです。
アタッチメント義歯は例えば、服のパチッと留めるボタンのような雄と雌が
ガッチリと合わさるアタッチメントを付与した義歯です。
アタッチメントは強固に結合する反面、支台歯に負担が大きくかかりやすい
という難点があります。
◯支台歯に負担がかかりやすい
◯歯に複雑な形態を付与することが多く、清掃が困難となることが多い
特に雌の部分は凹んでいるため、ブラッシングがとても難しくなります。
◯製作が困難である
特に精密なものであるため、その製作が非常に繊細なものになります。
◯修理が困難である
破損したり、支台歯がトラブルになったり、リラインなどの対応が難しくなります。
◯費用的な問題
精密な部分を付与することで、費用が高くなります。
複雑なアタッチメント自体は、先日の昭和歯研さんでのお話では少なくなった
とのことでした。
それもそのはずで、インプラントを行った方が費用・メンテナンス・製作の
面から見ても有利ですから。
時代の変遷なのでしょうね。
そんな中、磁性アタッチメントは、
歯に負担をかけない
費用が比較的安価
修理に対応しやすい
という点で優れているため、用いることは多いです。
歯冠外アタッチメント
歯冠内アタッチメント
根面アタッチメント
バーアタッチメント
と分類されます。
次回、コーヌス義歯についてのお話をします。
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