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2015/04/19
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入れ歯について知ろう−その56−粘膜調整・ダイナミック印象のススメ1
最初に来院された義歯の患者さんの場合、入れ歯があまりにも不適合な場合には

粘膜調整を行います。
粘膜調整材を用いて、粘膜調整しますが、これは何のメリットがあるのか、ということは
十分に理解しておくべきです。
粘膜調整材は柔らかい材料でクッション材のようなもので、痛みを和らげる効果も
高いのですが・・
粘膜調整材はその特性とはかなり硬化に時間がかかります。1週間以上(〜2週間)かけて徐々に
硬化していくのですが、粘膜調整材中のアルコール成分が徐々になくなっていくことが
その機序です。
(そのためアルコール禁忌の方には使用できないデメリットはあります)
粘膜調整材が十分な厚みが得られると義歯の作製にあたって十分な粘膜状態になったと
言えます。
この操作をしておくことが、必要な行程です。

よしなか歯科クリニックでは松風のティッシュコンディショナーを使用しています。
色が白いのですが、上記で書いたように、十分な厚みを確保することが重要な
条件で、厚みが薄いと色の変化(義歯の赤い色が透ける)が視認できるという
のがとてもいいです。
次回は「なぜ、最初に粘膜調整をするべきなのか」についてお話します。
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