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2015/04/16
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入れ歯について知ろう−その54−入れ歯の定期検診時のフォロー:リライン
もし、定期検診時に義歯と粘膜との間に隙間ができてしまっていると発覚した場合、
リライン(床裏層)を行います。
簡単に言えば、義歯の裏側のみを合わせ直していくということをします。
リライン材あるいは裏層材と呼ばれるものを用いて内面を合わせ直していきます。
このリライン材は最初はベタっとしたものなのですが、硬化するともとの材質に
近いものとなります。
特にこの方法は直接お口の中で行えるというのが何よりの強い利点です。
お口の中で行える、というのはどういうことかを掘り下げていきます。
レジンは粉(ポリマー)と液(モノマー)を混ぜると化学反応で固まっていきますが、
その際に発熱します。
通常の義歯のレジンは、この発熱がかなり多いため、火傷をしてしまうリスクがあります。
また、仮歯をお口の中で合わせたことがある経験がある人はわかりますが、即時重合レジン
と呼ばれるレジンも発熱します。
まず一つが発熱を抑えているというのが特徴の一つです。
もう一つは広い領域を合わせ直すことになりますので、低刺激性であるという点も挙げられます。
また、粘膜部の合わせ直しのため、機能運動(開口や舌運動など)を行うだけの時間のため、
硬化までに時間がかかります。
などといった特徴のある材料であります。
例えば、先ほどの即時重合レジンであれば、1分〜2分で発熱して硬化してくるのに対し、
リライン材は5分くらいの操作時間があります。
これにより義歯が粘膜面と適合し、また、義歯がしっかりとするようになります。
松風のデンチャーライナーが使い勝手がとてもいいですね。