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2015/04/10
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入れ歯について知ろう−その49−特殊な印象法:オルタードキャスト法2
オルタードキャスト法についてお話をしたいと思います。
前回はその目的というのをお話しました。
粘膜部の被圧変位量と残存歯の被圧変位量を一致させるというのが目的でした。
そのために選択加圧印象を行うのですが、選択加圧印象は私たちの手指で粘膜部を
加圧するのですが、オルタードキャスト法はご自身の咬む力、つまり咬合力で加圧
するというのも大きな特徴です。
つまりより機能的な状態の印象が取れるというのが利点の一つです。
前回にお話した通り、剛性の高い金属部が必要となります。
この状態で、咬合採得、つまり噛み合わせを採得します。
それと同時に粘膜面の状態も再度加圧印象をしていきます。
このときには咬合した状態、つまりより機能時に近い状態での印象を行います。
粘膜面を加圧印象していきます。
この状態ではもとの模型に戻らなくなりました。
模型を分割します。
模型に金属フレームを戻します。
改造しているのが粘膜部だけなので、元の模型に
しっかりと戻ります。
石膏をつぎます。
硬化後模型が完成します。
以前にもお話しした通り、被圧変位量は0.4mm程度ですので
見た目にわかるほど違いはありませんが、実際は全く違います。