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2015/03/04
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入れ歯について知ろう−その20−噛み合わせを決めるのは縦(高さ)だけではない
ひな祭りもあっという間に過ぎてしまいましたね。
春はすぐそこに、と言いたいところですが、まだまだのようです。
上下的な動きをするので、垂直的な高さを決めることだけです。
実は顎の位置は三次元的に決まります。
噛み合った位置から、顎を左右にずらすことができます。前にもできます。
ほとんど動きませんが実は後ろにもずらすことができます。
垂直的という言葉に対して水平的顎間関係といいますが、この記録を誤るとどういう
ことが起こるのでしょうか。
一度やってみて頂くといいのですが、口を開けて閉じる、ということを数回繰り返して
見て下さい。
何も考えなくても閉じると水平的な位置はほぼ一定に落ち着きます。
左右の筋のバランスや感覚器の調整で落ち着く位置が自然と調整されています。
これは歯を失っても同じで、お口を閉じたときに落ち着く位置で歯を作るということが
非常に重要になります。
ずれたらどうなるか?というと左右均等に噛みあわなく、義歯が外れてしまいます。
それでも無理に使用した場合は顎関節に症状が出現したりします。
つまり入れ歯を作る際の噛み合わせの位置は垂直的にも水平的にも重要であると言えます。
この水平的な位置を決める方法もいくつかあります。
特に注意した方がいいという人は検査も含めてゴシックアーチ法を
用いる場合があります。
決めるというよりは顎の運動と習慣的に噛まれている位置との関係を
診断するといった意味合いが強いですが。
しかし、この水平的な位置の情報が失われてしまっている(と類推される)人も
多くおられます。それはなぜなんでしょうか?
それについて次回お話します。
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