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2015/02/26
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入れ歯について知ろう−その15−印象材(型取りの材料)の種類と特性を知ろう

今日は雨がポツポツ。
よしなか歯科クリニックはお休みでしたが、
明日の吹田は晴れるといいですね。



型取りの材料についてお話をしたいと思います。
型取りの材料は、いくつかあります。精度がよければいいのか?というと
もちろん精度がよいといいのですが、困ることもある場合もあります。
そのことを知らないと大変なことになったりします。

まず、一度目の型取りをする場合は、基本的にはアルジネート印象材というものを
使います。
アルジネート印象材は、アルギン酸が主成分の印象材ですが、アルギン酸といっても
ピンと来ないかもしれません。ワカメなどの海藻のヌルヌルしたあの成分が利用され
ています。
比較的精度はよいのですが、変形を起こしやすいことや、寸法安定性に劣ることなども
あり、精度を高く求める場合には使用しないこともあります。
アルジネート印象材は、水分が命で、放置しておくと水分が蒸発して変形します。
かといって水中に入れると今度は膨張します。
このため、できる限り早く石膏を流した方がいい材料なのです。
逆に言えば、型取りをした後石膏を早く流すことができれば優れた材料の一つです。

対して、精度が高く型取りができるのがシリコン印象材と寒天印象材です。
寒天はいい材料ですが、弾性がほとんどなく、ちぎれやすいため、入れ歯の型取りには
向いていません。
シリコン印象材は、寸法安定性に優れ(時間が経っても変形がない)細部まで取れると
いうことで最も適している・・・と言いたいのですが、使用条件を誤ると大変なことに
なります。

それは、歯周病などの歯がある場合、シリコン印象材で型取りをすると歯が抜けたりダメージが
あったりします。細心の注意を払いますが、シリコン印象材で型取りをする場合は、残存歯が
ある程度しっかりしている条件が必要となります。
そのため、状況に応じてシリコン印象材とアルジネート印象材を使い分けます。




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